「悪役令嬢と極道P」新連載のお知らせBlog

エピローグ – 猫ト指輪ト蒼色絵本

猫ト指輪ト蒼色絵本[目次]へ戻る

吾輩は猫である。
名前はまだない。
——というのは、すでに説明した通りか。
そう、名前は実はある。
が、その名前はもう呼ばれまいと決めた名前だから、呼ばれないだけ。
——頑固者だと笑いたくば、笑え。
吾輩はかつて青い髪のあの人に助けられた。
大事な人を失って、ささくれて、もう一度罪を犯したそんな猫を助けてくれた。
そんな吾輩をあのひとは優しく抱いて、ミルクと寝床をとれて、名前をつけてくれたのだ。
——疎まれ、蔑まれた、傷だらけの吾輩に。

『……僕と君は似てるから。……きっと、仲良くなれるよ』

だからあの人がいない今、吾輩はもう、『その名前』を誰にも呼ばれないと決めた。
記憶の中のあの声が薄れてしまうのが怖いから。
ご主人様は綺麗だった。
とても綺麗で、優しかった。
けれどもういない。かつて吾輩に優しくしようとしたあの少女たちも。
もういない。溶けた。世界に。
そして、吾輩は。されど、吾輩は。
いまだ溶けずに、ここに残る。

【猫】「……(……)」
【女の子猫】「にゃーーー!(師匠ーーー!)」
【男の子猫】「にゃ〜〜〜!(師匠こんにちはーー! またお話を聞きにきましたー!)」
【猫】「にゃ……。(……はあ、毎日飽きずによく来るのう)」
【女の子猫】「に。(はい、だって師匠のお話はおもしろいですから!)」
【男の子猫】「にゃん。(師匠はいろんなことを見てきたから、そんなに渋い猫なんですね〜)」
【猫】「……にゃあ。(……まあ、年だけは取ってきたな)」
【男の子猫】「にゃんにゃん。(でも、師匠。僕たち、最初の疑問に答えてもらってないんです)」
【猫】「にゃん?(ん? ああ、吾輩の人生についてか? そうかの、ずいぶん語ってきたつもりだが)」
【女の子猫】「にゃ〜。(語ってないですよ〜。私たちが聞いたのは三人の女の子と、その子たちが好きな男の子のお話……それと、ここじゃないどこかの世界のお話です)」
【男の子猫】「にゃんにゃん?(それに、師匠はどうしてそんな遠い場所と、遠い時間のことも知っているんですか?)」
【猫】「……にゃん。(……神様の本があるから、知ってるんだよ)」
【女の子猫】「にゃ?(え?)」
【男の子猫】「にゃ?(かみさま?)」
【猫】「にゃにゃにゃ……。(そうだ。昔ここには神様がいて、世界のことを見渡していた。もういないけど)」

もう溶けてなくなった。
指輪と本を残して消えた。
それだけは消えてなくならないようにと、祈りをこめて。

【女の子猫】「にゃん?(どうして、神様はいなくなっちゃったんですか?)」
【猫】「……にゃん。(……寿命がなくなったからだよ)」
【男の子猫】「……にゃん?(寿命?)」
【女の子猫】「にゃん?(かみさまなのに? そんなの大変じゃないですか。だって、アロランディアはかみさまの島だって、みんな言ってますよ!?)」
【猫】「……にゃんにゃん。(そうだよ。ここは神様の島だ。でも、大陸だって、どこだって今はそうなんだよ)」
【男の子猫】「にゃん……?(……?)」
【猫】「にゃん……にゃん……。(ただひとつのかみさまはもういない。けど、かみさまのかけらは、ちゃんと今でも息づいている。吾輩はだから生きていられるんだよ。ずっとずっと、生きていられるんだ)」
【女の子猫】「にゃあ……。(……師匠……)」

○汽笛の音。

【猫】「にゃああ。(……じゃあ、最後の話をしようか)」
【男の子猫】「にゃん?(え?)」
【女の子猫】「にゃん?(さいご?)」
【猫】「にゃあ……。(お前たちもそのつもりで、今日は来たんだろう?)」
【男の子猫】「……に。(……師匠)」
【女の子猫】「……にゃあ〜。(なんでしって……)」
【猫】「……にゃん。(……本に書いてあったからな。わかるんだよ)」
【男の子猫】「にゃん?(本?)」
【女の子猫】「に?(なんですか? それ)」
【猫】「……にゃん。(空の神様が残した本。海の神様が残した指輪。それらがすべて、教えてくれるんだ)」
【男の子猫】「……。(……)」
【女の子猫】「……。(……)」
【猫】「にゃあ……。(そう、あれはもう気が遠くなるほどの遠い昔……)」

○暗転。

——海鳴りが聞こえる。
——しずかだ。
——とてもしずかだ。
——きみのいない世界は、とても静かだ。

○一枚絵 老人、絵本をめくる。その手には指輪。手前には猫。

【猫】「……にゃあ〜……」
【ブルー】「ああ……こんな時まで本を書くのかって? ……それはそうだ……彼女が死んだ日にまで、僕は本を書いている。……それは人間らしくないのかもね……」
【猫】「……にゃあ……」
【ブルー】「……でも……これも……約束だから……姉さんとの……けほっ」
【猫】「……にゃあ……」
【ブルー】「……彼女の織り上げた物語を、僕は最後まで書いてあげたいんだよ。……幸せの記憶を、書き留めておきたいんだ。いつか、彼女がまた生まれてきた時に、楽しめるように……」
【猫】「にゃあ〜。
【ブルー】「……ちゃんと最後まで……僕たちは幸せだったって……。……指輪の約束を守ったって……ちゃんと」
【猫】「にゃあ……」
【ブルー】「……ねえ、『クロ助』」
【猫】「……」
【ブルー】「……君もずいぶん長生きしたよね。君と僕が友だちになってから、もうどれくらい経ったのかな。ずっと一緒にいてくれた……」
【猫】「……」
【ブルー】「ありがとう。……君も僕の幸せの一部だ。ごめんね……おいていく……。
【猫】「……にゃあ……」
【ブルー】「僕ももう終わるから……ごめんね」
【猫】「にゃあ〜……」
【ブルー】「……くすぐったいよ」
【猫】「……にゃあ〜」
【ブルー】「……ありがとう。クロ助。……けどさ、思わないかい? 本当に彼女は……。ネーミングセンスってものが……なかったよ……ね」
【猫】「……にゃあ」
【ブルー】「……やっぱり君も、そう思う? ……あは、大丈夫……もうマリンはここにいないから……聞かれないよ。だから……」
【猫】「……」
【ブルー】「……最後にちょっとだけ……ズルを……しようかな……」
【猫】「……にゃあ?」
【ブルー】「……きっと……金色のあの子も……それを願ってるさ……」

○画面光って、一枚絵。猫、人間になる。

【猫だったもの】「(……ブルー)」
【ブルー】「……」
【猫だったもの】「(ブルー、眼をさませ。吾輩は別に戻りたくはない。かつて、女神に弓引いて、最初の悪とされた。……それ以来、輪廻の輪に戻ることはずっとできなかった。確かに、それは辛くて悲しいことだったが……)」
【猫だったもの】「(……お前の命と引きかえなどは、やめてくれ。吾輩は猫だ。そのままでいい。……そのままでいいから、許されなくていいから、あと一分でも一秒でも生きろ。……吾輩は……『クロ助』という名前も気に入っておる)」
【ブルー】「クロ助……」
【猫だったもの】「(……ほれ、ペンを持て。しっかりとだ。……書き上げるにはまだ三文字足りない。……足りないではないか)」
【ブルー】「……」
【猫だったもの】「(ブルー!)」
【ブルー】「……よ」
【猫だったもの】「(……?)」
【ブルー】「……信じているよ……輪廻の輪に君が戻っても……。きっと……何も悪いことなんておこらない……」
【猫だったもの】「(……ブルー)」
【ブルー】「しんじているよ……。指輪は……君にあげるから。……頑張って」

○暗転。ブルーがくずおれる。

【猫だったもの】「……」
【猫だったもの】「(……吾輩は、本当に『神殺し』じゃな……。……けれど……)」
【猫だったもの】「(……吾輩は一度もおぬしらを嫌ったことはないよ。ただ……特別になりたいと、少しだけ思っておった。だから、爪を立てたのだ)」

○一枚絵 花畑の中の女神(使い回し)

【猫だったもの】「(……ブルー……ありがとう。吾輩を人の輪廻に戻してくれて)」
【猫だったもの】「(……でも、やっぱり吾輩は……『クロ助』でいるよ)」

○一枚絵 倒れる老人。その手には指輪。手前には猫(差分)。

【猫】「にゃあん……。(……おぬしの恋人がつけてくれた、この名前でいるよ)」

——海鳴りが聞こえる。
——しずかだ。
——とてもしずかだ。
——きみのいない世界は、とても静かだ。
——きみがいなくても、美しいままだ。
それが、とても。

【猫】「にゃーん……。(うれしくてかなしいよ)」

○潮騒、遠くなる。現実に戻ってくる。

【猫】「にゃあ。(……これで、吾輩の話はおしまいだ)」
【女の子猫】「……にゃあ。(……じゃあ、師匠は……)」
【男の子猫】「……にに?(元は、人間だったんですか……)」
【猫】「にゃあ。(まあ、そういうことだな。それから落とされて、植物になったり、動物になったり……。人間以外のもので、人を眺めた。そしていくつもの不幸を呼んだよ。憎かったからな)」
【猫】「にゃあ。(悪と呼ばれるなら、そうあろうとしたからな。が、もうやめたよ)」
【猫】「にゃあ。(もうよした。……今の吾輩は、ただの傍観者だよ)」
【猫】「……に。(エンドマークのない生を、続けるのが吾輩の罰だろうしな)」
【女の子猫】「にゃあ……。(……知ってます。こわいこわい、あくまのはなし)」
【男の子猫】「にゃあ……。(……知ってます。こわいこわい、七色の花の予言)」
【猫】「にゃうん。(ふむ、それなら丁度良かったな。……お別れだ)」
【女の子猫】「……。(……)」
【男の子猫】「……。(……)」
【猫】「……にゃあにゃあ。(気楽にお別れだ。もう吾輩のとこには来てはいかんぞ。何も話すことはないし、やることもある)」
【女の子猫】「……に?(やること? せかいに悪を根付かせることとか?)」
【猫】「にゃあにゃあにゃあ。(ちがうよ。物語のネタさがしをしないといかんのだ。あの本はまだ終わってないからな。エンドマークがついていない)」
【男の子猫】「……にゃ?(え?)」
【猫】「にゃあ……。(だから、吾輩が続きを勝ってに書いておる。ブルーがまた生まれ変わってきた時に、渡したいからな。おぬしが輪廻の輪に戻っている間も、世界はこんなに楽しいことがあったと……)」
【猫】「にゃあにゃあにゃあ。(伝えてやりたいからな。……せっかくペンが握れるようになったのだから)」
【男の子猫】「にゃあ……。(師匠……)」
【猫】「に。(……まあ、満月の日にしか戻れぬけどな。……それでは失礼。今日はすけじゅーるが詰まっておる)」
【女の子猫】「……にゃあ。(そうです、きょうは満月でした。……猫にはわかりますね、そういうの)」
【男の子猫】「にゃあ。(うん……わかる……)」
【猫】「……にゃあ。(ではな)」
【女の子猫】「……。(……)」
【男の子猫】「……にっ!(……まってください!)」
【猫】「……に?(……ん?)」
【女の子猫】「……にゃあ(……待って下さい! 師匠!)」
【猫】「にゃあ。(……だから、もう何も話すことはないと……)」
【女の子猫】「……にゃ。(……もうひとつだけ聞かせてください)」
【猫】「……にゃあ。(なんじゃ)」
【女の子猫】「……にゃあ。(……ひとりはさびしくないですか?)」
【猫】「……。(……)」
【女の子猫】「にゃあ、にゃあ、にゃあ。(……ごしゅじんさまも、ともだちもしんじゃって……寂しくないのですか……)」
【猫】「に。(さびしいよ)」
【女の子猫】「……!(……!)」
【男の子猫】「……!(……!)」
【猫】「にゃあ。(でも、寂しくても辛くても、変えてはいけないことはあるんだよ。……まだ、おぬしたちにはわからんかもなあ……)」
【女の子猫】「……にゃあ。(……わかんないです……)」
【男の子猫】「……にゃあ。(……僕は……ちょっとわかる……)」
【猫】「……にゃあ。(ふむ、だったらちゃんと連れて帰れ。……男だろう)」
【男の子猫】「……にゃあ。(はい)」
【女の子猫】「にゃあ。(……かわいそうです)」
【男の子猫】「……にゃあ。(……そんなこと、言ったらいけない)」
【猫】「……。(……)」
【女の子猫】「にゃあ!(でも、かわいそうですっ……! いつまで待ってればいいんですかっ)」
【猫】「……。(……)」
【女の子猫】「にゃあにゃあ!(どれくらい待てば、戻ってくるですかっ……そんなの……保証なんて……)」

○汽笛の音。

【男の子猫】「……にゃあ。(あ……)」
【猫】「にゃあ。(……そろそろおぬしらのご主人様に怒られるぞ)」
【男の子猫】「……にゃあ。(帰ろう)」
【女の子猫】「……。(……)」
【男の子猫】「……にゃあ。(……帰ろう、僕たちにできることはないよ)」
【女の子猫】「にゃあ。(〜〜〜!)」
【男の子猫】「……にゃあ。(……帰ろう)」
【猫】「にゃあ。(さらば。元気でな)」
【男の子猫】「にゃあ……。(……さようなら……)」

○子ども猫の足音。

【猫】「……にゃあ。(……はやくいくんだよ)」
【女の子猫】「……にゃあ。(……また、あえますです)」
【猫】「……にゃあ。(……だといいな)」
【女の子猫】「にゃあ!(……きっと、会えるのです……! ……だから、またねです……!)」

○子ども猫の足音。

【猫】「にゃあ。(……やれやれ。また、か……)」
【猫】「……にゃあ。(マリンみたいなことを言う……)」
【猫】「……にゃあ。(……会えるといいがな。ふ)」

——海鳴りが聞こえる。
——今も昔も、これだけは変わらない。
美しい景色。ずっと好きでいた。ずっと愛した。
けれど、時に憎んでいた。優しくないと思った。
だから、間違った。取り返しのつかないことをした。
後悔している。でも、だからといって自分の人生が不幸だったとは思わない。
今は、思わない。
本に書かれた、たくさんの物語。
——傷つき苦しみ、未来を夢見る人々が、吾輩を癒やしてくれたから。
吾輩と同じ心を持つ誰かは、こんなにいるんだ。
——自分だけじゃないんだ。
だったら、できる。

【猫】「……(吾輩もきっと幸せになれる。そうだよな、ブルー)」

そしていつか、この生が終わったときに、同じように。
いい『猫生』だったとつぶやきたい。
——いつか。……いつか、いつかでいいから……。

『またね、です』

【猫】「……にゃあ〜。(何百年先であろうかな……)」

——またね、が叶う日は。

○ふたりとも猫をだっこしている。

【青い髪の男の子】「……わあ、いたいた。本当にいたよ!」
【銀色の髪の女の子】「まあ、ほんとう……ステキにやくざ……。ぽっ」
【猫】「……にゃあ!?(わっ!?)」
【女の子猫】「にゃあ!(ししょー! さっそくまた会いましたね!)」
【猫】「……にゃあ?(おぬしら……)」
【男の子猫】「……にゃあ。(……ししょー、ごめんなさい。この子、言い出したら聞かなくて……)」
【青い髪の男の子】「わあ、かっこいいなあ! 本当に傷があるよ! ケンカ強いんだね!」
【銀色の髪の女の子】「……男が強いのはいいことだわ……。……よくやったわね、メモ」
【女の子猫】「にゃーん(はいです♪)」
【青い髪の男の子】「また、アクアはへんなごっこ遊びはじめて〜。猫と会話できるフリなんて、よしなよ」
【銀色の髪の女の子】「……フリじゃないもの、できるもの。私は猫マスターの猫マスターなのよ。ふつーのひとと一緒にしないで。ぷん」
【青い髪の男の子】「意味が全然わかなんないよ。もう。最近のアクア、なんかヘンだよ。猫とみれば触って触って……会話のフリなんてしちゃって、拾って。もううちの船に猫はこれ以上いらないよ。お父さんも怒るよ」
【銀色の髪の女の子】「……べつに、どの猫でもいいってわけじゃないんだけど。気の合う子だけだもん。それに……目的だってあるのよ」
【銀色の髪の女の子】「……一足先にわたしは、思い出したから」
【猫】「……。(……)」
【青い髪の男の子】「なにが?」
【銀色の髪の女の子】「……でも、あなたは思い出さなくてもいいわ。……それでもちっともかまわないんだもの」
【猫】「……にゃあ。(……まさか)」
【銀色の髪の女の子】「……素敵な首輪ね、猫さん」
【猫】「……(……)」
【銀色の髪の女の子】「さあ、一緒に行きましょ。……ノートはわたしの人生が終わるあたりに取りに来ればいいわ。又は風に吹かれて、なくなってしまってもかまわない」
【猫】「……にゃあ。(……帰ってきたのか)」
【銀色の髪の女の子】「……わたしのなまえは、アクアよ。よろしく、猫さん」
【青い髪の男の子】「やれやれ……やっぱり飼うんだ。世話はどーせ僕なのにな」
【銀色の髪の女の子】「ほら、ちゃんと自分の名前言って」
【青い髪の男の子】「わかってるよ。もう。こんにちは。猫さん。僕の名前はね……」
【青い髪の男の子】「ブルーっていうんだよ。ずいぶん前の祖先に、そういう立派な人がいたんだって」

○暗転とともに汽笛の音。スタッフロール。
○一枚絵 三匹の猫とふたりの子どもが絵本を書いている。

【ブルー】「わーー! アクアへたくそ!」
【アクア】「わ。わるかったわね……絵は苦手なのよ……」
【女の子猫】「にゃあ。(そんなことないですよ、結構うまいですよ)」
【男の子猫】「にゃあ……。(そうかなあ……僕もこれはどうかと……どうです師匠?)」
【猫】「にゃー。(にゃー)」
【女の子猫】「……にゃあ!(あっ、ずるい! 猫まねなんて!)」
【猫】「……にゃあ。(猫じゃって)」
【ブルー】「もー、アクアは文字担当! 絵は僕が描くから!」
【アクア】「……えー」
【ブルー】「分担しないと完成しないよ!……ほら、交代! 提出しないと先生に怒られるよ!」
【アクア】「……はーい……。ブルーはこわーい」
【ブルー】「アクアはこわくしないとやらないもん。そのかわり、好きな話にしていいからさ」
【アクア】「ほんと!? それじゃあねえ……。むかしむかし……あるところに……」

○セピアカラーになる。

【アクア】「……優しい神様が、この星におりました……」

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