![](https://arcana8.net/wp-content/uploads/2022/06/Square-profile_01-150x150.png)
Photoshopに慣れてからIllustratorを触ると「同じ機能名なのに挙動が違う」ことが多々あり、混乱します。(しました)「Photoshop使いのillustrator」は同じ悩みを持つ同志に向けた「私はこう解決した」記事をまとめています。
新規ファイルを作る
新規ファイルを作ります。印刷タブから既存のテンプレートを選んでもいいですし、右の詳細パネルで任意の数字を入れても作れます。
カラーモードは「CMYK」もしくは「RGB」から選びます。モノクロ(単色)でも「CMYK」を選択します。Photoshopではちょっとしたことで「100%黒」が「98%グレー」に変化してしまいますが、Illustratorでは変わりません。(カラーフィルターや透明度を弄れば別ですが)
![](https://arcana8.net/wp-content/uploads/2022/08/cf8c45786b934e630dbba6e08caf2095-1024x645.png)
長方形を作る
ドキュメントが表示されます。黒枠が印刷される範囲、赤枠が断ち切り範囲です。
図形(長方形)ツールを選択し、キャンバス上でダブルクリックします。仕上がりサイズの数値を入れます。
「角から手動でマウスドラッグ」しても同様のことはできますが、印刷用途のデータは数値に厳密です。
なお環境設定の単位が「ピクセル」になっていても、ダイアログ上で「ミリ」と指定すれば、メートル法換算で作られます。Photoshopでも可能なTipsなので、試してみてください。
![](https://arcana8.net/wp-content/uploads/2022/08/74ac0e6ff0c3d6b5d93449e290d62523.png)
長方形を中心に揃える
「角から手動でマウスドラッグ」しても作れますが、整列の一手間が入ります。
- レイヤーパネルの長方形オブジェクトを選択する。
- 上部メニューバーまたは整列パネルで[中央揃え(垂直)][中央揃え(平行)]を実行。
ドキュメントの黒枠にピッタリ添いましたが、赤枠は残っています。裁ち切りがある表紙を作るには、赤枠まで面積を広げなければいけません。
![](https://arcana8.net/wp-content/uploads/2022/08/25b6c3a6b7d131c273e6d69763fe0fd9.png)
![](https://arcana8.net/wp-content/uploads/2022/08/b57852be3553221ce0f98c7aa7ff0b05.png)
![](https://arcana8.net/wp-content/uploads/2022/08/1e8ce7cb7f46a6bfe74ab07a8ebc590c.png)
塗り足しありの長方形を作る(パスのオフセット)
「パスのオフセット」で塗り足し(3mm)を加味した長方形を作ります。
- 長方形を選択し上部メニューから[オブジェクト→パス→パスのオフセット]を選択。
- ダイアログに塗り足し「3mm」を入力。
- 塗り足しを加味した長方形が複製される。
![](https://arcana8.net/wp-content/uploads/2022/08/e7129e70f40a6ad7c7c69eac9464c627.png)
![](https://arcana8.net/wp-content/uploads/2022/08/fe23a497892911a9302472e8db3dde69.png)
![](https://arcana8.net/wp-content/uploads/2022/08/f9ac63905827ff93d0a2d082ce8ee5a5.png)
画像を配置する(クリッピングマスク)
塗り足しのない長方形は削除します。(もちろん残しておいてもいいです)表紙画像を配置していきましょう。上部メニューから[ファイル→配置]で読み込みます。
- レイヤーパネルで長方形を上、画像を下に順序を変える。
- レイヤー右側の○を[Shiftキー]を押しながら複数を選択。どちらも◎にする。
- 右クリックメニューから「クリッピングマスク」を実行する。
- 塗り足し範囲(赤い長方形内)に画像が収まる。
- 必要ならば整列を行う。
PhotoshopとIllustratorの決定的な違いは「レイヤーに連結するマスク」がないことです。クリッピングマスクも「手慣れた感じ」では操作できません。しかしIllustratorでの拡縮は元データの解像度を弄るわけではないので、無限にやり直しがききます。
![](https://arcana8.net/wp-content/uploads/2022/08/9a007e6adb92fc4c6df85d30f3517f13.jpg)
![](https://arcana8.net/wp-content/uploads/2022/08/5bf90f791bd227a7e2682baa8660952f.png)
![](https://arcana8.net/wp-content/uploads/2022/08/329a9a76cec228a5f91bcb2834654768.png)
![](https://arcana8.net/wp-content/uploads/2022/08/41f19b245d884d0acad1a09f63adde5f.jpg)